ニンニクの健康成分アリシンについて。
ニンニクの健康成分
ニンニクの健康成分としてはアリシンが有名です。
アリシンはアミノ酸に分類され、ニンニクを切ったりすり潰したりすることで細胞が壊れると生成されます。
空気に触れるとアリシンはさらに様々な物質に変化していきます(アリルスルフィド類、アリルメチルスルフィド類、アホエンなど)。
目次
ニンニクはどんなことが期待できる?
ニンニクは良く滋養強壮として使用されることが多いです。
ニンニクには雑菌やウイルスが増えにくくなる作用や免疫を調節する働きがあるとされているため風邪をひかないようにするため摂取されることが多いです。
さらにニンニクには臨床研究において血圧を下げる効果、LDLコレステロールや中性脂肪の低下、血管の細胞の保護により動脈硬化の予防などが示されています。
その他にも抗酸化作用、ニンニクの摂取が多い人は胃がんや大腸がん、前立腺がんの発症が少ないという疫学調査も存在します。
つまり血圧や脂質が高めのかたに向いている食品であるということが言えます。
ニンニクをとりすぎるとどうなるの?
生のニンニクをとりすぎると悪心嘔吐や胸焼け、下痢などの消化器症状が出ることが知られています。
サプリメントは熟成されたものを使用しているものが多くこのような症状が起きにくいとされています。
ニンニクと薬の飲み合わせ
・血液サラサラの薬
ニンニクにも血液をサラサラにする働きがあることが知られています。海外でも生のニンニクを術前に摂取し出血が止まりにくくなった報告もあります。
熟成にんにくの場合はこのサラサラの働きが弱くなることも知られていて、大量に取らない限り安全とされています。
ex)バイアスピリン®、プラビックス®(クロピドグレル)、プレタール®(シロスタゾール)、ワーファリン®、エリキュース®、プラザキサ®、イグザレルト®、リクシアナ®、エフィエント®、コンプラビン®、タケルダ®など
・高脂血症治療薬(スタチン系)
ニンニクにはHMG-CoA還元酵素を阻害する働きがあるとされています。
一緒にとることで効果が強く出てしまう可能性があります。
ex)リバロ®(ピタバスタチン)、クレストール®(ロスバスタチン)、リポバス®(プラバスタチン)など
・高血圧治療薬
ニンニクにも血圧を下げる働きがあるとされているため血圧がさらに下がることあります。血圧を計測して問題なければ一緒に服用できます。
ex)アジルバ®、アムロジン®(アムロジピン)、アダラート®(ニフェジピン)、ロサルタン、ディオバン®(バルサルタン)、ミカルディス®(テルミサルタン)など