葉酸と薬の飲み合わせ、食品との食べ合わせについて。不足しやすい疾患がある?
葉酸と薬の飲み合わせ
疾患で葉酸が不足したり、薬により葉酸の吸収量が低下したり、葉酸の摂取が薬の効果を弱くすることがあるため注意が必要です。
- メトトレキサート(リウマトレックス®)
関節リウマチ治療では葉酸をフォリアミン®などでもともと摂取していることがあるためサプリメントなどで摂取することは避けたほうがいいでしょう。葉酸摂取により副作用は低下するが治療効果は妨げないとされています(関節リウマチや乾癬に対して)。
- 抗てんかん薬
テグレトール®(カルバマゼピン)やヒダントール®(フェニトイン)などの服用により葉酸が低下することがあります。
- メトグルコ®
メトグルコ®(メトホルミン)によりホモシステインが上がることがあり葉酸摂取によりホモシステインが低下したという報告があります。
副作用予防に有用であることがいえます。
- 潰瘍性大腸炎治療薬
アザルフィジン®やサラゾピリン®(サラゾスルファピリジン)で葉酸の吸収量が低下することがあります。
アサコール®やペンタサ®(メサラジン)の場合は葉酸の吸収に影響はあまりないとされています。
食品などとの食べ合わせ
食事の環境などにも吸収が影響することがあります。
- アルコール
アルコールの代謝に必要とされています。毎日飲酒する人の場合は不足することがあるので注意しましょう。
- 緑茶や紅茶
一緒にとると吸収が悪くなることがあります。サプリメントで摂取するときは水で飲みましょう。
まとめ
関節リウマチや糖尿病、潰瘍性大腸炎の治療をしている場合は薬の影響により吸収が低下して葉酸が不足することがあります。
サプリメントでとるのも有用ですがお茶などと共に飲むのは避けて水で飲みましょう。