ビタミンEの効果とは?医薬品との飲み合わせについて
ビタミンEとは?
ビタミンEは脂溶性のビタミンの1種です。
8種類のビタミンEが自然界には存在しています。
代表的な抗酸化物質で、細胞膜に存在して様々な酸化トラブルから体を守ってくれています。
ビタミンEの効果とは?
ビタミンEは脂肪の酸化を抑えることで動脈硬化をおきにくくすることが知られています。酸素を運ぶ赤血球が壊れるのを防ぐとも言われています。
もちろん細胞を酸化から守ることで細胞の老化を抑える効果も知られています(肌のトラブルに対する作用)。
医薬品のユベラ®(トコフェロール)はビタミンEを有効成分にしています。
末梢の循環障害である動脈硬化症やしもやけ、血管性静脈炎などの治療としてしようされています。
さらに適応外ではありますが脂肪肝の治療として酸化ストレスから肝臓を守るため使用されるケースもあります。
その他にも血管の炎症を抑える、血が固まりにくくする、免疫力を高める、がんになりにくくなるなどの効果が示唆されています。
ビタミンEと薬の飲み合わせ
- 血液をサラサラにする薬
血を固まりにくくする作用(抗血小板作用)があるとされています。そのため低用量のアスピリン(バイアスピリン®)の出血リスクが高まることがあります。
ビタミンKの作用の邪魔をする(高用量で)こともあるためワーファリン®の効果が高まり出血リスクが高まることがあります。
- 化学療法
大量にビタミンEをとることで治療に影響がでたという報告があり注意が必要です。
- 高脂血症治療薬
リポバス®(シンバスタチン)と一緒に服用すると治療効果が弱くなるとされています。脂質やコレステロールの治療をしている方は注意が必要です。
まとめ
血液サラサラの薬や脂質・コレステロールの治療をしている方は注意が必要になってきます。
健康診断で肝機能について指摘を受けた方、血管がもろくなる要因(血圧が高め、血糖値が気になるなど)がある方にお勧めのサプリメントであると思います。