薬剤師による健康食品の紹介やまとめのブログ 

最近気になっているサプリメントや健康食品の成分や効果、飲み合わせなどについてまとめています。

葉酸の効果や安全性について。どんな目的で使用されるのか?

葉酸とは?

葉酸はビタミンB群に分類されている体内に必須のビタミンです。

食品では緑黄色野菜(ブロッコリーやホウレン草など)、海苔などに多く含まれています。自然界の葉酸は腸管にて分解されて吸収されるためやや吸収されにくくなっています。

体の中で葉酸は赤血球をつくる効果があります。神経細胞が成長するのに必要なビタミンでもあります。

 

葉酸はどのような目的で使用される?

葉酸を含む栄養機能食品において葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素です。葉酸は正常な発育に寄与する栄養です。」という栄養機能表示がされています。

葉酸は妊娠しはじめの時に胎児の神経管欠損を予防する効果があり、厚労省でも1日400µgの葉酸の摂取を妊娠を希望する(妊活している)女性に対して推奨しています。

 

健常人ではどんな効果が期待できる?

最近の研究では血中のホモシステインを少なくすることが言われています。

このホモシステイン活性酸素などにより体のさびを引き起こすといわれています。

そしてホモシステインが高くなると心臓の疾患や脳血管疾患などの動脈硬化のリスクや認知症のリスクが高くなることがわかっています。

そのため葉酸動脈硬化がおこりにくくすることがわかります。

他にも葉酸の摂取が大腸がんやすい臓がん、乳がん認知症の発症リスク低下に関わっているという報告があります。

 

葉酸の安全性は?

食事でとる分には自然界の葉酸は吸収されにくい形のため安全性に問題はないとされています。

サプリメントでは吸収をよくする工夫がされているため決められた量以上を摂取すると消化器の症状や神経の症状が出ることがあります。

てんかんを持っている方は高用量摂取することにより発作が誘発されることがあるため注意が必要です。

 

まとめ

葉酸サプリメントで妊娠中や妊活などで使用されることが多い成分です。

最近では認知症動脈硬化などに対する効果も期待されている注目のビタミンでもあります。

食品からの摂取では吸収されにくいこともあり必要に応じてサプリメントなどで摂取するのがいいと思います。